昨今、あらゆるものを取り巻く環境が激しく変化しております。現代社会は先行き不透明な「VUCA の時代」と云われる中、 我が国では少子高齢化が進行し、 結果、 日本人の数が激減することが予測されています。 コミュニティが希薄化しているいま、日本の発展のためには、 人の繋がりや知識の繋がりが一層重要となっていくと考えています。
しかしながら、 会社組織の枠を越えた人の繋がりを作ることは難しく、閉塞感を感じている人が多いのが実情です。同じ思いを持った人と繋がりたいと考えても、その機会に巡り会えず、具体的な行動に移せない。最初の一歩を踏み出せないことは残念です。 場をつくり、人の繋がりのきっかけをつくり、知を共有する。 『みんなのチカラをみんなで活かす』 このことが日本をいま一度強くするための糸口になると私たちは考えています。
私たちは、これまで任意団体としてコミュニティを運営してきました。 学びのため、 人間関係構築のため、 暗黙知共有のため、多種多様なイベントを行ってまいりました。 各種講演、 勉強会、SNSなどでの情報発信をしてきました。 このコミュニティが生まれたきっかけは、創始者が前職で実践した 『ナレッジマネジメント活動』 です。 完全なるボトムアップで立ち上げ、 部門横断の活動にまで拡大し、社外も巻き込んでいったこの活動に賛同する仲間が集まり創られました。 活動にあたっては、 ナレッジマネジメントのフレームワーク 『SECI モデル』 を、 理念の根幹としています。 参加者の属性は実に様々で、年齢層も20代~70代と、 多様性に満ちています。
何事においても、 成果を生み出すためには、『関係の質』が最重要だと考えます。 草の根活動でも、『人間中心=ヒューマン・セントリック』 の考え方で着実に積み重ねていけば、いつしか大きな力になると信じています。
平成30年9月より任意団体として活動してきたこのコミュニティの運営根幹は、創始者個人の活動でした。その根幹を法人化し、活動に持続性を持たせ、 より社会貢献に繋がる活動へ広げていきたいというのが、私たちの考えです。そのためには、社会的に認められた組織と成ることが最良の策であり、当団体の活動が営利目的ではなく、趣旨に賛同する多くの方々に参画していただきたいという点から、NPO法人が最適であるとの結論に至りました。
人の思いが繋がり、 試行錯誤しながら思いを実践し、 様々な成果・価値・パワーを生み出す。 自発的に動ける場を提供し、 自らが SECI モデル実践者となり、 実践しながら学ぶ。 さらに、 私たちのバイタリティ溢れる姿を、 我が国の次世代を担う子供たちに見せることで、 生きる力の醸成と生きるための選択肢を増やす。 これが私たちの使命であると考えています。
『One for all, All for one』 古くから膾炙するこの言葉を具体的に実践して参ります。 NPO法人に成った暁には、定期的な総会の実施や、 法令で定められた書類の提出、一般市民への情報公開などを適切に行うことで、社会的信用を得て、健全な法人運営が実現できると考えます。
申請に至るまでの経過
平成30年9月 任意団体 「SECILALA」 発足
令和4年1月 運営母体を法人化する趣意を有志で確認
令和4年4月 コミュニティ内から NPO法人の社員を募集し組織化
令和4年7月 NPO法人設立総会開催
令和4年7月29日 設立代表者