BRIDGE TERMINAL SECIプレイスEvent Vol.16 20240704 片付けパパ対談シリーズ#22

「資格が教えてくれたこと」 ~ 400以上の資格を取ってわかった本当に必要な資格とスキル ~

演者:
林 雄次様(資格ソムリエ®・デジタル士業®)
大村信夫氏(パラレルキャリア研究家・SECI プレイスアンバサダー)
日時:2024/7/4(木) 19:00~20:00
場所:オンライン(Teams)※アーカイブ提供はありません
会費:無料
参加:オンライン 511名
主催:Mission Lab
後援・協力:BRIDGE TERMINAL / NPO法人SECIプレイス / Assemblage LLC / ideal brands.jp LLC

https://taidan-20240704.peatix.com

◆あなたにとって、「資格」とは?

『資格』と聞いてどのようなことを思いますか?
すごい!えらい!出来る人に見られそう!

でも、1個の資格を取ることさえ大変なのに、
仕事をしながらだなんて、
時間もないし自分にはきっと無理・・・
と思っているかたが大半だと思います。

そんなあなたに是非聴いて頂きたかった今回。
残念ながら当日参加が叶わなかった方々へ、
エッセンスをお届けいたします。

今回のゲストは、400以上の資格を持つ『資格ソムリエ』の林雄次さん。社労士、行政書士、中小企業診断士といった士業資格から、システム監査技術者、ITストラテジスト、ソムリエ、チョコレート検定、さらにはなんと僧侶資格!まで、幅広い分野の資格を取得されています。

大スクリーン上でも細かくて読めないくらいの数!

そんな林さんから、

・どういう資格を取得するべきか、組み合わせるべきか
・資格取得までのモチベーション維持
・働きながら勉強もするタイムマネジメント
・短時間でも効率的な学習法
・取得した資格を仕事に結びつける方法

など、日々実践している習慣や心がけ等をお話し頂きました。

◆林さんと大村さんの出会い

林さんと大村さんは、キャリアコンサルタントである『黒川さん』主催のイベントで知り合ったとのこと。人と人とのご縁によって、このような貴重な出会いが生まれていくんですね。

お二人には意外な共通点がありました!大村さんも学生時代に算盤の資格を取得していたという意外な事実が飛び出しました。キャリアコンサルタントでもあったり、他にも晴れ男晴れ女検定など、ユニークな資格をお持ちのようです。

◆資格取得のきっかけと、林さんの現在

林さんが資格取得を始めたきっかけは、当時勤めていた会社で『資格手当』が出たことだったそうです。その後、資格取得を通じて様々な知識やスキルを身につけることで、人生が大きく変化していった、とおっしゃいます。

林さんは、400以上の資格を活かして『資格ソムリエ』という肩書きで活動されています。資格の選び方や勉強方法について、講演や執筆などを通じて多くの人にアドバイスしておられます。

名刺も、もう記載する資格数が多すぎて見開き4つ折りで特注のもの(なんと1枚200円とか!たかっ!)で、これ以上増えたらどうしようか、お悩み中だそうです。

◆資格取得のよもやま話

もともとはIT系のエンジニアをしていて、パラリンピックのIT担当もしていたという林さん。

最初は
A面エンジニア で B面社労士
という副業を始めたら社労士は4万人くらい存在することに気がついた。

でもITに詳しい社労士はいない!そこから資格の組み合わせのお題で、雑誌に取り上げられたりするようになったそうです。

今は
A面社労士 B面エンジニア
だと思っているが、ピンと来ないところに自分の強みがある。
息をするように出来るところが強み。

資格を複数持っているとダブルライセンス、トリプルライセンスに。100分の1を3回掛けたら100万分の1の人になれる!

実はもう皆さんの中に既にあるんじゃないんですか、と林さん。
そうですねそういうことなんですよね!
と、大村さんも大いに同意。

一方、資格取得には当然ながら時間や労力、費用がかかるわけで。

林さんは、『資格はあくまでツールであり、目的ではない』ことを強調し、安易に資格取得を目指すのではなく、『自分が何を成し遂げたいのか』を明確にすることが重要だと述べています。

資格選びのポイント
  • 『自分の興味や関心に合致しているか』
  • 『将来の目標に役立つか』
  • 『時間や労力に見合う価値があるか』
できるやりたい周囲からのニーズが重なるところ

◆『お前の頭の中どーなっているんだよ』

なかなか、言われることのないセリフですが…林さんはよく言われるそうです。

そうですよね、保有している資格の数が尋常ではないし、そもそも勉強の時間をどうやって確保しているのか?普通に考えると謎すぎます。

さて、みなさんお待ちかね、資格取得のための隙間時間の獲得方法と勉強方法についての話題に入ります。

資格取得の勉強方法として、『過去問を解く』『参考書を読む』『模擬試験を受ける』『自分に合った勉強方法を見つける』といった方法を挙げてくれました。

具体的には、電車を待つ間/乗り換えの駅/エスカレーターに乗る間などで5分捻出できる。資格のテキストも切り取って5ミリ未満の薄いパンフレットにして手で持っていて、取り出して読むと言う時間も必要ない、などの工夫をされているとのこと。

以前小学生くらいの男の子がエスカレーターに乗った瞬間に本を開いたのを見て、15秒でも馬鹿にできない隙間時間だと思ったそうです。

1日の1%って15分なんですよね。と大村さん。
それやってくだけで、全然変わります。

『なんかみんなめっちゃ忙しいっていうじゃないですか。1日1%の隙間もなく生活してる人を僕は見たことない』

『そうですね、積み上げるとすごい成果が出ると思います』と林さんも同意。

林さんの場合は、3日ぐらいをひとまとめにして考えているそう。

『段取りは昨日終わってるんですよ。昨日までの段階で、明日のことはもう今日のうちにリマインドしたりするとか準備万全にしておいて明後日ぐらいのことも認識、調整しておいて、今日はもう何も考えず本当にただやるだけ』

大人の勉強方法って知ってますか?学生の時は、まずテキストを読んでから過去問をしないとだめというふうに学校で習っていると思いますが、大人の勉強は最初にテキストを読むっていうルールは、実はどこにも書いてありません。

確かに!!!(ライターもびっくり)

試験問題見ても、点数取れないでしょ。意味ないでしょという方いらっしゃると思うんですけれども、なんだったらそこで最初に試験問題を見て合格点取れてるんだったら、そのまま試験受けにいけばいいんです。

一般常識でちょっと解ける問題点は多少あるもんですから、現在地がわかるんです。うん、実はこれ、とっても大事なことで、皆さん現在地がわかんない状態で勉強スタートしちゃうんですよ。

2点大事なことがあって。まずは自分の現在地を知って目的地の点数が何点とかってあれば、あとこの差を埋めるだけですよって事が判ること。
いきなりテキストを読むと、皆さんわかんないって言うんですけれども、これわかんなくて当然です。他の人が書いた本ですからね。わかんないって当然でも、やっぱり心がねそれだと折れてしまう。そんなときに最初試験問題にあたっておくと1週目からこれなんかどっかであの時問題出てたじゃんっていうことで自分事になるんです。

あとは、小学生に教えるつもりで勉強する。ちゃんと自分の中で自分ごとにできないといけない。抽象的な言葉とか使えないから、ちゃんとした理解じゃないといけない。だから、教えるつもりで学ぶのが大事なんです。

◆資格の活かし方について

資格を取得した後は、それを活かして仕事やプライベートに役立てなければ意味がありません。林さんは、『資格を履歴書に書く』『資格を活かせる仕事に転職する』『資格に関するブログやSNSを始める』といった方法を挙げています。

資格で生まれ変わろうとしないこと。
自分にラベルが加わるだけで、資格はあくまで追加要素です。

どうやってみせていくか
パーソナルプランティングが大事。

資格名で名乗らないように、自分なりの価値を言葉にまとめる
例えば、資格ソムリエ、デジタル士業など。
ネーミングは、70%位わかる位がいい 
余白を残してちょっと考えさせることによって印象に残すことができる。

人は見かけによらないが、それでも見た目を整理することは大事。

例えば、カズレーザーは赤色、だとか、脳内にパッと浮かぶようにする。
例えば大村さんは、ネイビーのネクタイをつけるようにしているそうです。
覚えてもらえる事も大事。メガネ・髪型・年齢など。

◆資格が教えてくれた事

資格があなたを輝かせるわけではない。
それぞれの方が自分で取った資格をどう活用できるか、自分がどういうふうにそれを生かしていこうかというところで、自分の一部として資格をうまく活用する。これが大事です。

片付けパパ史上、事前アンケートで一番質問が多かった林さん。
終わったあとも質問が続きました。
***
◆まとめ(らいたーずぼいす)

自分が取得した資格を活かすのも活かさないのも自分次第なんだ、と改めて考えさせられるとともに、人生をより充実させるためのヒントを得ることができました。

林さん、ありがとうございました!

林さんの襟元についているのは資格のバッチ。持たせてもらいましたがかなりずっしりとした重さ!
***
◆登壇者の情報

林 雄次(はやし ゆうじ)さん

はやし総合支援事務所 代表
1980年生まれ、東京都足立区出身。
筑波大学附属高校卒業後、社会福祉を志し、淑徳大学にて社会福祉を学び社会福祉士の資格を取得。
卒業後はITを通じて多くの方に役立つべくIT関連企業で1000社以上の中小企業の業務改善に従事。
エンジニア教育の講師として多くの資格取得を経て、社労士・行政書士として『はやし総合支援事務所』開業。
本業では、中小企業診断士、社労士、行政書士、情報処理安全確保支援士等として企業向け支援を行いつつ、保有資格・検定は450を超え、『資格ソムリエR』『デジタル士業R』としてさまざまなメディアで活躍中。

著書:
『資格が教えてくれたこと』(日本法令)他多数

▼360個の資格ソムリエが語る「本物の見分け方」(東洋経済)
https://toyokeizai.net/articles/-/668555

◆講演資料のご案内 ならびに皆様へのお願い

資料はこちらからダウンロードできます。
講演者のご厚意での提供ですので、お取り扱いには何卒御留意ねがいます。

★次回開催のお知らせ★

誰もが「教える人」になれる ~ 社員の経験やスキルを活かすANAの新規事業「ANA Study Fly」 ~

次回のイベント案内

あなたの経験やスキルを
世の中に還元していきませんか?

「片付けパパ」こと 大村 信夫 さんが、旬なトピックでゲストと対談するシリーズ。
(片付けパパ対談シリーズ → https://note.com/omuranobuo/n/n27ea6dd27151 )

自分にとっては当たり前の経験や、何気なくやっていることを「大した価値がない」と思っていませんか?

でも、それを必要としている人が必ずいます。

「片付けパパ」こと 大村 信夫 さんが、旬なトピックでゲストと対談するシリーズ。

第24回目は、ANAホールディングス株式会社 未来創造室 所属「ANA Study Fly」スキルシェア事業化推進プロジェクトリーダーの渡海朝子さんをお招きし、

誰もが「教える人」になれる
~ 社員の経験やスキルを活かすANAの新規事業「ANA Study Fly」 ~

というテーマでお話を伺います。

詳細・お申し込みはこちらです(Peatixページに移動します)
https://taidan-20240905.peatix.com/

◆運営について

この活動は、NPO法人SECIプレイスの社会教育の一環としての位置付けでもあります。

運営メンバー(五十音順):青木千恵 青山純平 大崎功一 中村恒司 原田篤史 眞島かな子 村松成治

レポート作成:NPO法人SECI プレイス
取材/ライティング:田中やえ
ライティング監修:清水美也子@Assemblage LLC
WEB構成:水野昌彦@ideal brands.jp LLC
主催代表:大村信夫(片付けパパ)

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