BRIDGE TERMINAL SECIプレイスEvent Vol.17 20240808 片付けパパ対談シリーズ#23

人生再生戦略 ~ 幸せな人生のデザイン方法 ~

演者:
原尻 淳一様(株式会社HARAJIRI MARKETING DESIGN 代表取締役)
大村信夫氏(パラレルキャリア研究家・SECI プレイスアンバサダー)
日時:2024/8/8(木) 19:00~20:00
場所:オンライン(Teams)※アーカイブ提供はありません
会費:無料
参加:オンライン 501名
主催:Mission Lab
後援・協力:BRIDGE TERMINAL / NPO法人SECIプレイス / Assemblage LLC / ideal brands.jp LLC

https://taidan-20240808.peatix.com/view

◆あなたは「10年後のキャリアビジョン」を明確に描けていますか?

twoshot

第23回目のゲストは、幅広い業界でマーケティングコンサルタントとして活躍しつつ、『IDEA HACKS!』等、東洋経済ハックシリーズの著書であり、大学で教鞭もとられている原尻淳一さんをお招きし、

「人生再生戦略」
 ~ 幸せな人生のデザイン方法 ~

というテーマでお話を伺いました。

原尻さんは、先日「ライフキャリア 全世代必読の人生再生戦略」(プレジデント社)を出版され、大変多くの反響がありました。

▼書籍(Amazon)https://www.amazon.co.jp/dp/4833440628

あなたは10年後の未来、そして定年後の未来のキャリアビジョンが明確に描けているでしょうか?

これからの「人生100年時代」は、“Live Longer, Work Longer(長く生き、長く働く)”の時代と言われ、多くの方が定年を過ぎても“働く”といわれています。

そこで大事になってくるのは“働く”という言葉の意味をアップデートすること。もしも“働く=会社に雇われる=やらされ仕事”という狭い意味でイメージしてしまうと、“働く”ことは“苦役”になってしまいます。

そのイメージをアップデートして、“好きなこと”と“得意なこと”の掛け算で、自分らしく、やりがいのある“働く”を手に入れることは、とてもワクワクするチャレンジです。

今回申し込み501人、男性7割 8割50代、
会場は、この本のターゲット層の方々が多く集まってくださいました。
なんと質問も100個!質問の数からも熱量を感じます。

原尻さんは、ブランディングのプロでもあり、今まで誰もが知っている飲料、音楽、映画やアニメワンピースのDVDの事業戦略(なんとこれはすべて手掛けられたそう)などの
ブランディングをされてきた方。また龍谷大学でも学生に「知の創造」の講義を13年もやられているそうです。

◆キャリアって?

知ってます?「キャリア」という言葉が30年前はまだ存在していなかったんですよ?と、原尻さん。

昭和型のキャリア:「社内政治、社内競争」とイコール
24時間戦えますか?というCMがありましたよね(笑)

そして昭和バブルの崩壊から平成になり
「キャリア」という言葉が出たのは2000年になってからなのです。
ちなみに1996年にリクナビが生まれ、転職が一般化しました。

たくさんの著書がある原尻さんもこの頃は、まだまだ兼業は厳しく本を出版するのに上司に相談したりしてたそう。

令和になり、あの衝撃を与えた「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」という本が出版され
一気に今まで「社会的にも会社も人生80年だったのが100年になった」ということが広がりました。

60歳で退職しても残り40年ある
退職しても大丈夫?
定年70年とかに変わる?
今までの前提条件が崩れ、変わってしまった事は重要

なんと2007年に日本で生まれた子供は、50%の確率で107歳まで生きるようになると推計されているそう!

定年後ではなく、働いている時から考えなければいけないのに同年代の集まりのときに
みんな自覚していないので危険だと強く感じたことがこの本を書くきっかけとなったそうです。

◆退職後の人生100年時代を生き抜くための準備:ライフシフトのススメ

皆さんは、定年退職後の生活をどのように想像していますか
?かつては、60歳で会社を辞め、悠々自適なセカンドライフを過ごす、そんなイメージが一般的でしたよね?
しかし、少子高齢化が進み、人生100年時代と言われる現代では、その考え方は大きく変わってきています。

80歳までを想定していた人生設計では、もはや十分とは言えません。
これからの時代は、100歳まで健康でいきいきと過ごすための準備が不可欠です。
では、どのようにすれば、この激動の時代を乗り越え、充実した人生を送ることができるのでしょうか?

なぜ、今、ライフシフトが求められるのか?
平均寿命の延びに伴い、私たちはより長く、そしてより豊かな人生を送る可能性を手に入れました。
しかし、同時に、長寿は新たな課題をもたらします。

講演の中で原尻さんが提唱する「キャリア・ビルディング・ブロック(CBB)」という独自のフレームワークが紹介されました。
これは、仕事だけでなく、趣味や人間関係など、人生のあらゆる側面を「資産」として捉え、それらを組み合わせることで、より豊かな人生を送るための戦略です。

◆キャリアを資産で捉え直す事が必要

原尻さんは、このようなお話をされました。

これからは、お金に換算できない「無形資産」で捉えなければいけない。
無形資産は、以下の3つ。

  • 1.生産性資産
    会社の研修で教えてもらうようなもの
    仕事の生産性を高め、所得とキャリアの見通しを向上させるのに役立つ資産
  • 2.活力資産
    肉体的、精神的健康と心理的幸福感
  • 3.変身資産
    人生の途中で変化と新しいステージへの移行を成功させる意思と能力、
    人的ネットワーク

◆キャリア・ビルディング・ブロック(CBB)

目に見えない資産(無形資産)を「見える化」するのが「キャリア・ビルディング・ブロック(CBB)」です。

変身資産とはどのように捉えればいいのか?

<二軸に考える>
 横軸:資産分類(仕事領域・プライベート領域)
 特技はプライベート領域で活きてくるのではないか
 料理,片付けなど

 縦軸:成長軸
 投資と考えた 成長すると無形資産から有形資産となる。
 一番上は資産が融合して「パーソナルビジネス」となる。
 自分も楽しい仕事でも楽しいんじゃないか?

仕事資産は、会社にゴロゴロ転がっている。
会社は便利な組織。
いろいろな人がいるから聞けばわかる。
大企業ほどお得でもある。
社内人脈を持つことも資産。

ビジネスの基本的資産はあるか?という目で会社を見渡すと宝箱になる。
会社に転がっている資産をどれだけ自分が取得できるかを考えてみることが
会社を捉え直すということ。

プライベートで自分が趣味でやっていること 実は資産である 
つまり特技は、資産。

◆5段階で考える

パワー指数の大きな資産を探し、融合する
創造レベルが高いものを持つ事が
人生100年時代には大事
→パーソナルビジネスを作る

資産はそんな大袈裟なことではない

例えば・・・
龍谷大学で得た資産は「歩く」

フィールドワーカーとして色々なところを歩き
歩いたときの発見を自分の記録として図鑑として持っている
好奇心を図鑑として残そうぜ!
実は身近にある 観察するだけで全然違う
ちょっとした感動 これなんか面白そうだ
と思った事は発見 集める

大学で学んだことを
資産融合する

歩く×教える 掛け合わせる
 ともに歩く仲間になろう
  →コミュニティが作れる

◆特技を教えることが幸福感につながる?

幸福度は、自分で自己決定できるものを持っているか、つまり・・・
仕事もプライベートも自己決定の領域が広ければ広いほど増す。
やらされてるといやだけど任せられると楽しい
プライベートも自己決定領域が広いから楽しい
キャリア資産の5段階説で言う創造レベルに達している資産が大事になる

人が幸せを感じることはなにかという研究は、厚生労働省の研究事業で行われている
「介護予防を促進する地域作りを戦略的に進める研究」の報告書というエビデンスがある。

「特技や経験を伝える活動への参加」に幸福度が高い傾向が見られるそう

特技を持っていると幸せになる
つまり幸福感を持つために特技をたくさん持つのが大事
会社員でいるうちに、ここを貯めようぜ!
と言いたいと原尻さん。

◆あなたは人生の第二幕をどう生かす?

以前、ロッキン・オンという雑誌の創始者の一人である橘川幸夫さんに
「人生(100年)を2クールで考えたらお前はは52歳だから2クール目の2歳児。
2クール目の20歳(70歳)で花咲くように人生を捉えなおせ」と言われてロックだと思ったそう。

一歩歩踏み出さない人は
今のキャリア感をぶっ壊さないといけない。

原尻さんはマンガをよく読むとのこと。
例えば、転生ものの転生者は夢がある。
50歳以降を転生と考えて第二幕でどう生かすか
昭和とか平成のツールを手放して
どう磨き上げるか
それが楽しい人生になることに繋がるのではないかと語った。

◆まとめ(らいたーずぼいす)

人生100年時代を生きるためには、従来の考え方にとらわれず、
積極的に自分の人生をデザインしていくことが重要。
最初から大きいことを始めるのは難しいので小さなことから始め、
少しずつでも行動に移すことで、より充実した人生を送るようライフシフトしていきましょう!

原尻さんありがとうございました!

***
◆登壇者の情報

 原尻 淳一 (はらじり じゅんいち)さん

株式会社HARAJIRI MARKETING DESIGN 代表取締役
一般社団法人みつかる+わかる 代表理事
龍谷大学客員教授
事業構想大学院大学 事業構想研究所 客員教授

1972年埼玉県生まれ。龍谷大学大学院経済学研究科修士課程修了

大手広告代理店入社後、エイベックスグループに転職。多くのアーティストのマーケティング、映画の宣伝戦略、アニメの事業計画立案を行なう。
現在はレコード会社、芸能プロダクション、飲料メーカーや広告代理店等、幅広い業界でマーケティングコンサルタントとして活躍している。
また、大学教授として、マーケティング・エンタテインメント・教育を掛け合わせた活動もしている。

龍谷大学社会科学研究所共同研究員。慶応義塾大学メディアデザイン研究所リサーチャー
日経ビジネススクール講師
環境省家庭エコ診断推進基盤整備事業検討委員、厚生労働省総合的ハラスメント防止対策事業検討委員等も兼任

▼プロフィール
https://www.hmd2015.com/

★次回開催のお知らせ★

「よい説明」には型がある。 ~ 聞き手の“上の空”をなくす 11のテクニック ~

次回のイベント案内

一生懸命伝えても聴き手は上の空・・・
わかりやすく説明したつもりでも「結局何が言いたいの?」と言われる・・・
そんな経験、あなたにもありませんか?

第25回目は、元・駿台のカリスマ講師であり、現在は教育コンテンツ・プロデューサー/株式会社士教育 代表取締役の犬塚 壮志さんをお招きし、

「よい説明」には型がある。
~ 聞き手の“上の空”をなくす 11のテクニック ~

というテーマでお話を伺います。

誰でも「型」にあてはめるだけで、わかりやすい説明が構築できるようになります。さらに型による説明に慣れてきたら、自分なりの「独自の型づくり」にも挑戦しましょう。今よりも説明上手を目指したいのであれば、きっとお役に立てる内容です。

詳細・お申し込みはこちらです(Peatixページに移動します)
https://taidan-20241003.peatix.com/

◆運営について

この活動は、NPO法人SECIプレイスの社会教育の一環としての位置付けでもあります。

運営メンバー(五十音順):青木千恵 青山純平 大崎功一 中村恒司 原田篤史 眞島かな子 村松成治

レポート作成:NPO法人SECI プレイス
取材/ライティング:田中やえ
ライティング監修:清水美也子@Assemblage LLC
WEB構成:水野昌彦@ideal brands.jp LLC
主催代表:大村信夫(片付けパパ)

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