立教大学西原ゼミ 神木優氏による特別講座
SECIプレイス管理人
『SECIモデルの理解を深めるワークショップ』レポート（2023 年 10 月 5 日/12月7日）
桃太郎俳優神木優さんプレゼンツ「意味のない自己紹介やめませんか？」と従来の方法から脱却して未来に繋がる自己紹介に変えるワークショップ講座、
先日SECIプレイス/BRIDGETERMINALでも開催した満足度98％の人気講座をSECIモデルが繋ぐご縁で、立教大学西原ゼミの学生さん向けにSECIモデルの理解を深める講座としてアレンジして実施いたしました。
今回は知識創造、ナレッジマネジメントを研究するゼミ生であり就活を控えた学生さんでもあることから、SECIモデルのフェーズのひとつである「内面化」をねらい、2日間の拡大版で行いました。
神木優さんについてご紹介
（かみき ゆう）
エンターテイナー、桃太郎俳優(R)、桃太郎研究家(R)、やまなし大使、（岡山桃太郎の会公認）桃太郎大使、大月桃太郎大使、節分研究家(R)
1981年6月21日生まれ 大阪府出身 O型。
大阪府立茨木高校・大阪市立大学卒業 大学在学中にイギリスに留学
元マジシャン、調理師免許・ウェブ解析士・タイピング検定・富士山検定・タイ検定などの資格を多数所持。桃太郎俳優、桃太郎研究家などの商標を所持。
神木さんは、「桃太郎」を研究し、エンタメにもビジネスにも取り入れ活動する、唯一無二のスタイルを取る俳優です。1 人エンターテイメント「MOMOTARO」では、あらゆるジャンルの方々とのコラボレーション公演や、1 年間で東京都 23 区全区制覇や、90 分一人芝居、ギネス級の 8 時間耐久ひとり寄席など、新しい形のエンターテイメントを創作しています。日本全国公演はもちろん、アメリカやオーストラリア、つい最近もシンガポールでの講演でも成功を収めています。2018 年には、著書「きびだんごの法則」を出版し、八重洲ブックセンターにて、ビジネス書ベストセラーランキング2位を記録、その斬新な切り口が評判で、多数の企業でも講演も行なっています。
神木さんはSECIプレイス社員でもあります。
◆１日目（開催日/2023 年 10 月 5 日）
さて、1日目は午後の2コマを使い、まず前半はコマを使って行った特別講座。まず前半は、神木さんから昔話「桃太郎」に関するレクチャーがありました。皆さんご存じの「桃太郎」という昔話ですが、実は表面だけでは知り得ない深い部分があります。子午線や鬼門の方角といった古来の日本文化との深い繋がりがある話であること、そもそも「どんぶらこ」って何?実は古事記や日本書紀とも関係のある物語であること、更には桃太郎から学ぶリーダーシップ論など。神木さんから学生の皆さんへ、真面目に、時に笑いを交えながら、表面的ではない真意に繋がるレクチャーをしていただきました。
後半はそんな桃太郎の表や裏を聞いた西原ゼミの皆さん。後半はレクチャーされた桃太郎の情報から、自らが議論を通じて発展させ、新たな物語を作るという一風変わったワークショップを行いました。ここで大事なことは「SECI モデル」を回すということ。発想豊かな学生の皆さんは、色々なストーリーを作り上げてくれました。
例えば、鬼退治の後日談について、残った青鬼が、どうして残れたのかという分析から、自分たちが退治されないロジックを SECI モデルで考えたり、時代の変化と共に発展する鬼の倒し方を、昔の桃太郎の書いた鬼退治の秘伝書(正に形式知)を見つけ、仲間たちと発展させたうえで新たに鬼を退治しにいくストーリーを描いてみたり、私たち大人ではなかなか思いつくことのできない発想で作り上げてくれました。
参加者の声①
「色々なストーリーを通じて、SECI のイメージが具現化することが出来た、具体化したことでSECI の捉え方を頭に描くことができ、大きな学びに繋がりました。」
1日目のタイムライン詳細はこちらをご参照ください。
◆2日目（開催日/2023年12月7日）
前半はサブテーマである自己紹介革命講座です。
自己紹介とはプレゼンの一種であり、印象に残るためには目的をもって話すことが大事という神木さんの言葉からスタート。
まずはぶっつけ45秒でいつもの自分なりの自己紹介し、
長所と短所を書いてみる自己分析に取り組みました。
次に表出化された短所を言い換えてキーワードを設定、盛り込みながら自分のキャッチコピーを作っていきます。
できたキャッチコピーを取り入れて再び45秒の自己紹介を発表、before＆afterを体感しました。
後半は、グループごとに旅行プランと恩師へのお土産を考えるというお題でプレゼンを行いました。プランを練る過程でそれぞれの役割や立ち位置から更に長所を発見し、お土産を検討していく中で「相手が喜ぶもの」を考える＝届ける＝意義あるデリバリーの大切さを考えていきます。
神木さんからの「他者と自分の思う長所が合致すると自信が持てる」という言葉が印象的でした。自己紹介は自分勝手なものでは意味をなさず、相手のためのものであることをあらためて痛感する講座となりました。
参加者の声②
「面白く学べたし、1回目と2回目の自己紹介の違いを感じられた・就職活動を控えた今、印象に残る自己紹介を教えていただき、実践したいと思いました。今まで自己紹介に目的もターゲットも考えた事がありませんでした。今後は、自己紹介を行うシーンに合わせて目的とターゲットを考え臨みます。」
「簡単な例やアクティビティなどを通して、わかりやすく尚且つ実践できたことで、具体的なイメージを持つことができてよかったです。」
「とても楽しく、伝わってきました。自分をアピールするだけでなく、様々な場面でも、 15文字で端的に伝わるフレーズをいろいろ試してみたいです」
「これから自己紹介を話すときにもっと自信を持っていこうと思います！」
講義を終えて～西原先生よりコメント～
「今回の講義は、ゼミ生の皆さんがコンテンツでの体験を自分の中に落とし込み学んでいるSECIモデルでどう昇華させていくかのチャレンジであり、将来のキャリアを築くためのひとつのきっかけとなったのではないでしょうか？ゼミ生皆さんによる今後の『SECI力』に大いに期待しています！」
西原ゼミでは、知識創造、ナレッジマネジメントに関して実社会で活躍する実務者から学ぶ取り組みが行われており、神木優さんの講座はその一環として行われました。この講義は、将来のキャリアを築くための貴重な機会となり、インターン、就職活動を含む将来のキャリア形成において大いに役立つことでしょう。
私たち NPO 法人 SECI プレイスは、このような SECI モデルの学びを通じて、広く社会の幸せと発展に貢献するべく、引き続き活動を進めてまいります。
立教大学西原ゼミ特別講座『自己紹介革命講座』
レポート作成:NPO法人SECI プレイス
講師：神木 優(俳優/エンターテイナー)
コーディネーター：清水美也子
取材：川上伸一郎
梶並 珠美
寺田 公晴
WEB構成：水野昌彦
この活動は、NPO法人SECIプレイスの社会教育の一環としての位置付けでもあります。
